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高橋加代子詩集『あらゆる色彩は白に帰結する』
¥1,650円税込
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「狂ってる/狂っていない/黎明」の
「裂け目から/朝が/羽化する」
画家の高橋さんが詩を書いていきたいと、数年前に私の開いた「詩の教室」に来られた。最初はたどたどしいところもあった高橋さんの詩は、みるみるうちに稀有な個性を作り始めた。それは言葉を感情や思考のうちにひねり出していく一般的な詩の構築ルートとは違い、自身の体験や体感を視覚的にとらえ風景として描写する言葉のまばたきのようだ。その視覚センスは、唐突に煌めいたり、ときに妖気や狂気すらもはらみ、「異常も長く続くと常態になる」ほどの迫力を抒情性の中に備えている。
詩人の高橋さんが表す言葉は「色彩」であろう。「狂ってる/狂っていない/黎明」を待ちわびる暗い空を、どのように塗り込めるのか。この第一詩集に注目した。
【帯文】詩人 広瀬大志
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2024年8月28日発行
本文 72ページ
サイズA5版
ソフトカバー
定価1,500+税
装幀・装画 高橋加代子
ご購入特典 表紙画ポストカード